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北方のディスクール

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ベアント・ブルンナー/人文書院
単行本:四六判 縦188mm 横132mm 320ページ 並製

北欧のユートピズムから白人至上主義へ――「北」という幻想がもたらした光と闇の歴史

ヴァイキングや古ノルド語のサガ、啓蒙主義の科学者たち、そして北欧人種優越論を掲げるナチズムまで。人はなぜ、「北」に理想郷を夢見たのか北方の風景や人々との遭遇が、いかにヨーロッパの自己認識を形作ってきたかを描く魅惑と戦慄の文化史!
著者は、「北」が、人種や社会組織から地理や歴史に至るまで、ヨーロッパのあらゆる思想に影響を与えてきた力を生き生きと伝える。魅惑的な細部と人物像がひしめく本書は、北とは何か、なぜ南に住む人々をこれほど長く魅了し続けてきたのか、という問いを私たちに突きつける。

本書は、かつてナチズムと共犯関係を結んだ北方幻想の基層に潜む諸言説を検討する一方で、今日のポピュリズム政治家の台頭や気候変動といった惑星危機に際して新たな世界像を開扉する契機を含んでいる。読者諸賢には、入り口は幻想でも憧憬でも何でも結構、「北方」への関心を足がかりに惑星規模の問題へと想像力を拡張し、ともに未来の世界を創っていければと念願するのである。

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