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ロッキー山脈の向こうへ カナダに渡った日系移民家族100年の物語

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桐江キミコ/高文研
単行本:四六判 縦188mm 横130mm 374ページ

19世紀末、琵琶湖畔の村からカナダに渡った若者たちがいました。
当時、カナダに渡ったのは、滋賀県・和歌山県・熊本県の出身者が多く、滋賀の人々は伐採・製材、和歌山の人々は漁業、熊本の人々は鉱山で働きました。和歌山出身者の間では、「江州ソーミル、熊本ヤマ、死ぬよりましかなヘレン獲り」──「滋賀出身者の働く製材所(sawmill)の仕事や、熊本出身者の働く鉱山のような危険な場所の仕事につくよりも、まだニシン(herring)やサケ漁をする方がずっとマシ」とささやかれていたそうです。

ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーには日本人街ができ、日本からの移民が急増したことで、1907年9月7日、日本人街とチャイナタウンが白人労働者から襲撃を受けるバンクーバー暴動が起こりました。翌08年、日本政府とカナダ政府は移民の数を年間400人に制限する協定を結びました。  

発展を続けるバンクーバーの日系人社会に戦争の荒波が襲ったのが、1941年12月7日、日本軍による真珠湾攻撃でした。その後、カナダ政府は日系人に対して「強制移住」「強制労働」の政策をとり、日系人の財産を有無を言わさず取り上げ、安値で売却処分しました。第二次世界大戦終結後は、日系人たちは「日本帰還」か「ロッキー山脈の東への移住」の選択を迫られ、多くの人が日本に“帰国”しました。  

著者の祖先(直系ではありません)は、戦争に翻弄されながらも、カナダ残留の道を選び、差別と貧困の中を生き抜きます。  本書は、同じ北米のアメリカ移民とは異なる道のりを歩んだカナダの日系移民家族の100年のファミリーヒストリーを綴った労作です。

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