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書店と冒険

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荻田泰永/生活綴方出版部

冒険家が書店を始めると「どうして書店を始めたのですか?」となぜこうも質問を受けるのだろうか。
 私は20年以上にわたり、北極や南極での単独徒歩冒険を行ってきた。そんな私が新たな活動として、2021年5月に始めたのが書店だった。神奈川県大和市、小田急江ノ島線の桜ヶ丘駅東口目の前に構えたのが「冒険研究所書店」である。
 ここは、私が事務所として使うために2019年10月に借りた物件だ。20年の極地冒険で装備品が大量に溜まり、その保管場所に困っていた。貸しコンテナなどに保管することもできるが、それではあまり面白くない。コンテナでは保管はできるが「保管しか」できない。せっかくの装備があるのだから、一箇所にまとめて誰でも手に取れるようにすることで、装備や道具をテーマに人が集う場が作れるのではないかと考えた。
 かつてまだ私も若く、冒険を始めたばかりの頃は、極地の情報を求めて僅かな経験者に話を聞きに行ったものだ。そうやって手探りで一歩ずつ成長し、経験値を高められたことは良かったと思う一方、極地冒険の現場で出逢う海外の冒険家たちから聞く話しは、どうにも私を取り巻く日本社会とは事情が違うものがあった。例えば、英国からやってきた若い冒険家は、とある財団から資金的な援助を受けていたりと、彼ら個人が行う冒険を、彼らを取り巻く社会が受け入れ、支えていることを感じた。

冒険研究所書店の店主で、北極冒険家の荻田泰永が語る「なぜ冒険家が書店を始めたのか?」
冒険と読書の共通性、機能と祈りとは何か?、書店のあるべき姿とは何か?北極と南極を20年、1万キロ以上踏破し、辿り着いた「書店」というかたち。

目次
●新たな冒険のはじまり
●若者たちと北極へ
●冒険研究所
●コロナウイルス蔓延がもたらしたもの
●桜ヶ丘駅
●機能と祈り
●澁澤さんの言葉
●桜ヶ丘という土地
●探検とは何か
●読書とは何か
●冒険と読書の同一性
●主体的な視座の獲得
●冒険研究所書店開設
●書店営業の日々
●自分にとっての幸せ
●書店における「機能と祈り」
●祈りの弱点
●高機能化社会のなかの祈り
●書店におけるバランスとは
●冒険研究所書店の周囲を数字で見る
●新しい「機能」の創出
●とは言え、冒険研究所書店はまだ新参

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本屋・生活綴方は「つくる本屋」として出版活動をおこなっています。当店で展示をおこなったアーティスト、当店に出入りする常連さんや特技を持った店番さんなど、当店にかかわるひとと一緒に本づくりをしています。すべての本の印刷は当店併設の工房にあるリソグラフを使用。通常の印刷では出し得ない味と親しみやすさが好評(?)です。また、製本は店番や有志による「人力製本」。ゆえにたくさんの部数を一度につくれるわけではないのですが、わかるひとにはわかる、手触りがある本が日々生まれています。
https://tsudurikata.life/pub/

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