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リアリティ番組の社会学

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ダニエル・J・リンデマン/青土社

「リアル・ワールド」から「バチェラー」まで
アメリカにおいてリアリティーショーはテレビの最大勢力のジャンルの一つとなりつつある。そして、リアリティ・ショーで有名人となったドナルド・トランプが大統領になったことが象徴的に表しているように、リアリティ・ショーはエンターテイメントの世界だけでなく、現実の世界も変えつつある。社会学者の著者が、現在のリアリティ・ショーのかたちの先駆けとなった「リアル・ワールド」(1992)の最初のエピソードから、「バチェラー」における数限りないローズ・セレモニーまでを分析し、そこに映された人種、性別、階級、セクシュアリティなどに対する考え方がいかに保守的であるかを明らかにし、その「フィクション」が「リアル」を侵食しつつあることに対し警鐘を鳴らす。

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